← ストーリー一覧へ

歴史の名著47冊を、地図と年表で読む

一冊の本が取り上げたできごと・人物・国を、その本の筋に沿って並べ直しています。 押すと地図と年表がその本だけに絞られ、年を動かせば、その本が語っている世界が その年の形で出てきます。

要約ではありません。本文は写していません。ここにある文章はすべて、 このデータベースのために書いたものです。できごとのページには、 その本の扱っている章を出典として付けてあります。

人類史をひとつづきで語る10

数万年を一本の筋で説明しようとした本。どれか一冊から入るなら、たぶんここ。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『反穀物の人類史』ジェームズ・C・スコット2017年人が穀物を育てたのではなく、穀物と国家が人を囲い込んだ。最初の国家は、なぜ壁の内側に人を閉じ込めたのか。扱う時代 BC400000AD1600できごと 10・人物 0・国 1
  2. 『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ2011年ハラリが人類史を三つの革命で切った本。その筋に沿って、このデータベースの項目を並べ直す。扱う時代 BC400000AD1969できごと 58・人物 29・国 11
  3. 『銃・病原菌・鉄』ジャレド・ダイアモンド1997年なぜ征服したのがスペイン人で、されたのがインカだったのか。ダイアモンドは答えを人ではなく大陸の形に求めた。扱う時代 BC298000AD1863できごと 33・人物 8・国 5
  4. 『昨日までの世界』ジャレド・ダイアモンド2012年国家のない社会は、争いも子育ても老いも、私たちと違うやり方で扱ってきた。何を学べるか。扱う時代 BC100000AD1975できごと 7・人物 0・国 0
  5. 『万物の黎明』デヴィッド・グレーバー、デヴィッド・ウェングロウ2021年狩猟採集から農耕へ、村から都市へ、そして国家へ。その一本道の筋書きそのものが間違いだ、という本。扱う時代 BC68000AD1703できごと 14・人物 2・国 0
  6. 『暴力の人類史』スティーブン・ピンカー2011年人が人を殺す率は、狩猟採集の時代から今まで、長い目で見ればずっと下がってきた、という本。反論も多い。扱う時代 BC68000AD1994できごと 16・人物 5・国 0
  7. 『繁栄』マット・リドレー2010年人類が豊かになったのは交換のおかげで、悲観する理由はいつも外れてきた、という本。反論側も付けてある。扱う時代 BC68000AD2008できごと 21・人物 5・国 0
  8. 『ホモ・デウス』ユヴァル・ノア・ハラリ2015年飢餓と疫病と戦争を抑え込んだ人類が、次に何を目指すか。『サピエンス全史』の続編。扱う時代 BC68000AD2022できごと 10・人物 0・国 0
  9. 『世界史』ウィリアム・H・マクニール1967年文明どうしが接触し、借り、競い合うことで歴史が動く。世界を一つの物語として書いた最初の教科書。扱う時代 BC8951AD2022できごと 30・人物 0・国 6
  10. 『歴史の終わり』『文明の衝突』歴史の終わりフランシス・フクヤマ1992年文明の衝突サミュエル・P・ハンチントン1996年冷戦が終わったあと、世界はどうなるのか。3年違いで出た二冊が、正反対の答えを出した。扱う時代 AD1776AD2003できごと 13・人物 4・国 0

病・環境・生き物の移動3

歴史を動かしたのは人だけではない、という側から書かれた本。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『1491』『1493』1491チャールズ・C・マン2005年コロンブス以前のアメリカは人の少ない原野ではなかった。以後の世界は、生き物の大移動でできている。扱う時代 BC14000AD1845できごと 13・人物 0・国 3
  2. 『疫病と世界史』ウィリアム・H・マクニール1976年歴史を動かしたのは王でも思想でもなく、目に見えない微生物だった、と最初に言い切った本。扱う時代 BC8951AD2020できごと 17・人物 3・国 0
  3. 『文明崩壊』ジャレド・ダイアモンド2005年イースター島、マヤ、グリーンランドのノルウェー人。環境を使い尽くした社会と、そうしなかった社会。扱う時代 BC2000AD1994できごと 18・人物 1・国 3

お金と、豊かさの分かれ目10

なぜある社会は豊かになり、ほかはそうならなかったのか。交易・制度・格差。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『暴力と不平等の人類史』ウォルター・シャイデル2017年格差を大きく縮めたのは、改革ではなく破局だった。戦争、革命、国家の崩壊、疫病の四つしかない、という本。扱う時代 BC8951AD1939できごと 13・人物 0・国 0
  2. 『物質文明・経済・資本主義』フェルナン・ブローデル1979年毎日の暮らし、市場での取引、そしてその上に乗る資本主義。ブローデルは経済を三層に分けた。扱う時代 BC8951AD1949できごと 9・人物 1・国 2
  3. 『交易の世界史』ウィリアム・バーンスタイン2008年シュメールの銅から現代のコンテナまで。人が物を遠くへ運ぶために、何をしてきたか。扱う時代 BC3451AD1869できごと 10・人物 0・国 2
  4. 『負債論』デヴィッド・グレーバー2011年お金は物々交換の不便から生まれた、という話は史料に無い。先にあったのは借りのほうだ、という本。扱う時代 BC3151AD2008できごと 14・人物 3・国 0
  5. 『国家はなぜ衰退するのか』ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン2012年国境をひとつ挟んで豊かさが違うのは、地理でも文化でもなく制度のせいだ、という本。2024年のノーベル経済学賞の元になった。扱う時代 AD900AD1994できごと 25・人物 4・国 8
  6. 『大転換』カール・ポランニー1944年市場はずっと社会の一部だった。それが逆転して、社会のほうが市場に合わせはじめた19世紀に何が起きたか。扱う時代 AD1381AD1933できごと 9・人物 3・国 0
  7. 『近代世界システム』イマニュエル・ウォーラーステイン第I巻1974年国ごとの発展を比べるのをやめる。16世紀からずっと、世界は一つの分業の仕組みとして動いてきた、という本。扱う時代 AD1492AD1914できごと 12・人物 1・国 4
  8. 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』マックス・ウェーバー1904〜05年資本主義を生んだのは強欲ではなく、救われているか分からない不安だった、という100年前の論文。扱う時代 AD1517AD1760できごと 5・人物 4・国 0
  9. 『大分岐』ケネス・ポメランツ2000年1800年まで、長江下流とイングランドは同じくらい豊かだった。分かれたのは石炭と植民地のせいだ、という本。扱う時代 AD1526AD1840できごと 9・人物 4・国 3
  10. 『砂糖の世界史』川北稔1996年一つの白い粒を追いかけると、カリブの奴隷とイギリスの朝食と産業革命が一本につながる。扱う時代 AD1526AD1845できごと 7・人物 0・国 0

帝国と、奪われた側7

中心はどこだったのか。そして、支配された側からは何が見えていたのか。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『ヨーロッパ覇権以前』ジャネット・L・アブー=ルゴド1989年1250年から1350年まで、世界はすでに一つにつながっていた。ただし中心はヨーロッパではなかった。扱う時代 AD400AD1498できごと 13・人物 2・国 5
  2. 『オリエンタリズム』エドワード・W・サイード1978年西洋が「東洋」について語ってきたことは、東洋についての知識ではなく、西洋についての物語だった、という本。扱う時代 AD732AD1884できごと 8・人物 4・国 0
  3. 『リオリエント』アンドレ・グンダー・フランク1998年1800年まで、世界経済の中心はアジアだった。ヨーロッパは、その列に遅れて並んだ客にすぎない。扱う時代 AD1004AD1840できごと 9・人物 0・国 4
  4. 『想像の共同体』ベネディクト・アンダーソン1983年国民とは、会ったこともない人を同じ仲間だと思える想像力のことだ、という本。扱う時代 AD1455AD1975できごと 11・人物 3・国 0
  5. 『収奪された大地』エドゥアルド・ガレアーノ1971年500年の歴史を、何が持ち去られたかで書く。金、銀、砂糖、ゴム、コーヒー、銅、石油。扱う時代 AD1492AD1973できごと 10・人物 1・国 2
  6. 『黒い皮膚・白い仮面』フランツ・ファノン1952年支配される側が、支配する側の目で自分を見てしまう。27歳の精神科医が書いた最初の本。扱う時代 AD1526AD1954できごと 4・人物 1・国 0
  7. 『地に呪われたる者』フランツ・ファノン1961年植民地支配が人の心に何をするかを、精神科医が診察室から書いた。36歳で死ぬ年に口述された本。扱う時代 AD1526AD1976できごと 8・人物 5・国 0

ローマと、ヨーロッパの中世6

一つの地域を、長い時間をかけて書いた本。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『ローマ人の物語』塩野七生1992〜2006年塩野七生が15年かけて15巻で書いた、建国から西の帝国の終わりまで。このデータベースの第一期と同じ範囲になる。扱う時代 BC750AD476できごと 39・人物 17・国 2
  2. 『ローマ帝国衰亡史』エドワード・ギボン1776〜1788年ギボンが1776年に出しはじめた、トラヤヌスからコンスタンティノープル陥落までの1300年。「なぜ滅びたか」を問う型はここで作られた。扱う時代 AD117AD1776できごと 22・人物 11・国 2
  3. 『中世の秋』ヨハン・ホイジンガ1919年ルネサンスの前夜ではなく、中世そのものの終わり方。過剰な儀礼と、死への執着に覆われた14〜15世紀。扱う時代 AD1054AD1517できごと 7・人物 1・国 1
  4. 『アラブが見た十字軍』アミン・マアルーフ1983年同じ200年を、襲われた側の年代記だけで書き直した本。彼らはそれを「フランク人の襲来」と呼んだ。扱う時代 AD1095AD1291できごと 10・人物 2・国 3
  5. 『地中海』フェルナン・ブローデル1949年歴史には三つの速さがある。ほとんど動かない時間、ゆっくり動く時間、そして事件。捕虜収容所で書かれた本。扱う時代 AD1347AD1949できごと 7・人物 2・国 3
  6. 『イタリア・ルネサンスの文化』ヤーコプ・ブルクハルト1860年「ルネサンス」という時代の像そのものを作った本。150年たっても、まだその像の中にいる。扱う時代 AD1450AD1633できごと 4・人物 2・国 1

中国とイスラムの知3

ヨーロッパの外側で、歴史と科学がどう書かれてきたか。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『史記』司馬遷BC91年頃2000年前に、一人の男が3000年ぶんを書いた。宮刑を受けてなお書き続け、以後の中国の歴史書の型になった。扱う時代 BC1046BC138できごと 5・人物 3・国 2
  2. 『中国の科学と文明』ジョゼフ・ニーダム1954年〜中国には長い科学技術の蓄積があった。では、なぜ近代科学はそこで生まれなかったのか。扱う時代 BC104AD1954できごと 9・人物 1・国 2
  3. 『歴史序説』イブン・ハルドゥーン1377年14世紀の北アフリカで、社会には法則があると考えた人がいた。王朝はなぜ三代で衰えるのか。扱う時代 AD1258AD1370できごと 4・人物 1・国 2

日本5

外から見た日本と、史料の側から像を組み直した本。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『日本の歴史をよみなおす』網野善彦1991年日本は農業の国で、百姓は農民だった。その前提を、史料の側から崩した本。扱う時代 AD645AD1639できごと 8・人物 4・国 0
  2. 『応仁の乱』呉座勇一2016年主役がいない。勝者もいない。11年戦って何も決まらなかった戦乱を、二人の僧の日記から追う。扱う時代 AD1290AD1577できごと 5・人物 0・国 1
  3. 『武士の家計簿』磯田道史2003年加賀藩の会計係の家が、37年つけた家計簿が見つかった。武士は、思われているよりずっと借金に苦しんでいた。扱う時代 AD1603AD1871できごと 5・人物 1・国 1
  4. 『菊と刀』ルース・ベネディクト1946年一度も日本へ行かないまま、戦時中のアメリカで書かれた日本人論。読み継がれ、批判され続けている。扱う時代 AD1639AD1946できごと 6・人物 2・国 0
  5. 『失敗の本質』戸部良一ほか1984年なぜ負けたのかを、作戦ではなく組織の性質から説明した本。六つの作戦を並べて、同じ型を取り出す。扱う時代 AD1939AD1945できごと 6・人物 0・国 1

歴史の書き方そのもの3

誰が、何を選んで、歴史と呼んできたのか。この年表への問いでもある。並びは、扱う時代の古い順。

  1. 『歴史とは何か』E・H・カー1961年事実は自分では語らない。誰がどれを選んだかが、そのまま歴史になる。この年表そのものへの問いかけ。扱う時代 BC49AD1961できごと 6・人物 4・国 0
  2. 『モンタイユー』エマニュエル・ル・ロワ・ラデュリ1975年ピレネーの村人200人が、異端審問で一人ずつ尋問された。その調書から、村の暮らしが丸ごと出てくる。扱う時代 AD1309AD1347できごと 3・人物 0・国 1
  3. 『チーズとうじ虫』カルロ・ギンズブルグ1976年16世紀の村の粉挽きが、世界は腐ったチーズから生まれたと語った。裁判の記録から、一人の頭の中を復元する。扱う時代 AD1455AD1633できごと 4・人物 2・国 0
本を選ばずに、地図から見る年を動かすと、国境・できごと・生きている人がその年のものに入れ替わります