概要
東京大学の公開講座や放送大学の動画から、歴史の項目に当たる講義を選んで付けた。研究者が自分の専門を語る、長めの講義が中心になる。
この物語について
東京大学は、一般向けの公開講座や、高校生と大学生のための金曜特別講座、学外の研究者を招く講演会を開いていて、その多くを「UTokyo Channel」で公開している。1本は10分ほどのミニレクチャーから2時間半の講座まであり、その分野を研究している人が、自分の言葉で語る。
この物語は、そうした講義のうち、このデータベースの項目に当たるものを選んで付け直したものになる。プラトンの対話篇、クレイステネスの改革から考える民主主義、中世の大学の学生生活、ガンディーとボース、フランスの政教分離、第一次世界大戦のあとの戦争の違法化、ウクライナ侵略戦争。中央ユーラシアから見た世界史や、仏教が説いた秩序、火薬から見た中国史のように、一つの項目に収まらない講義は、同じ主題の物語に置いた。
放送大学からは、阪神・淡路大震災から30年の節目に、被災した人が体験を語り伝える動画を付けた。
コテンラジオや中田敦彦のYouTube大学、ムンディ先生の講義が、歴史の流れを語るのに対して、ここに並ぶのは、研究の現場から一つの問いを掘り下げる講義になる。項目のページでは、それらの番組のあとに並べてある。
この物語が起きた場所
筋(10)
年代順に並べてあります。役どころが書いてあるものは、なぜこの物語に含まれるかを添えました。
- クレイステネスの改革できごとBC508年血縁の集団を解体し、10の地域に組み替えて代表を出させた。抽選で選ばれる評議会と、追放を投票で決める仕組み。民主政の骨格がここで組まれる。アテナイ
- プラトン人物BC427年頃 – BC347年ソクラテスの弟子。アカデメイアを開き、対話篇によって西洋哲学の枠組みを作った。
- プラトンのアカデメイアできごとBC387年900年続いた学園。アリストテレスもここで学ぶ。「アカデミー」の語源になる。アテナイ
- ニザームルムルク人物AD1018年 – AD1092年二代のスルタンに30年仕えた宰相。イクター制で軍を養い、マドラサを各地に建てた。統治論『政治の書』を残し、暗殺教団の手で殺された。
- ボローニャ大学の創立できごとAD1088年現存する最古の大学。学生が教師を雇う組合として始まり、法学の研究から発展した。ボローニャ
- スバス・チャンドラ・ボース人物AD1897年1月23日 – AD1945年8月18日(航空機事故とされるが異説が絶えない)非暴力では独立できないとして、枢軸国と組んでインド国民軍を率いた。その評価はいまも割れている。
- フランスの政教分離法できごとAD1905年12月9日ナポレオンがローマ教皇と結んだ1801年の取り決め以来、フランスの国は、カトリックの司祭や、プロテスタント、ユダヤ教の聖職者の給料を払ってきた。19世紀の末、共和派とカトリック教会の対立は、ドレフュス事件でいっそう深まった。1905年12月9日に成った法は、国は良心の自由を保障し、礼拝の自由を守るとしたうえで、どの宗教も公認せず、給料も補助金も出さないと定めた。教会の財産の目録づくりは、翌年、各地で信徒との衝突を招いた。国が宗教から距離を置く「ライシテ」は、フランスの共和国の柱の一つになり、いまも公立学校のスカーフなどをめぐって争われている。パリ
- 不戦条約できごとAD1928年8月27日1928年8月27日、パリで、15か国の代表が、国の政策の手段としての戦争を放棄し、争いは平和的な手段でだけ解くと約束する条約に署名した。フランスの外相ブリアンが持ちかけた米仏の約束を、アメリカの国務長官ケロッグが多くの国に広げたもので、のちに六十を超える国が加わる。日本も加わった。違反した国を罰する仕組みはなく、自衛のための戦いは認められると解釈された。各国は戦争を「事変」と呼び替えて戦い続け、条約は十年あまりで無力をさらけ出した。だが戦争を違法とする考えは残り、戦後の国際連合の憲章や、侵略を裁いた戦犯の裁判の土台になった。パリ
- 阪神・淡路大震災できごとAD1995年1月17日1995年1月17日の午前5時46分、淡路島の北を震源とする地震が、神戸を中心とする都市を襲った。六千四百人余りが亡くなり、その多くは倒れた家の下敷きになった。高速道路の高架が横倒しになり、長田の町では火災が広がった。古い木造の家と、古い基準で建てられた建物に被害が集中する。全国から百万人を超える人がボランティアとして駆けつけ、この年はボランティア元年と呼ばれた。市民の活動を支える法律が、この経験から生まれた。神戸
- ロシアのウクライナ侵攻できごとAD2022年2月24日第二次世界大戦以後のヨーロッパで最大規模の戦争になった。冷戦の終わりに固まったはずの国境が、力で動かせるかどうかが問われている。キーウ
重なっているストーリー
同じできごとや人物を含む物語です。何件を共有しているかを添えました。
考えることの歴史5件を共有 / 同じ数百年のあいだに、ギリシアでも中国でもインドでも、人が根本から考え直した。主権はだれのものか4件を共有 / 王が決めるのか、議会が決めるのか、国民が決めるのか。800年かけて答えが動いた。冷戦のあと2件を共有 / 対立の構図が消えたあと、何が残ったのか。1989年からの三十年。教育の歴史2件を共有 / 子どもが学校へ行くのが当たり前になったのは、ごく最近になる。誰が、誰に、何のために教えてきたか。戦争と平和の歴史2件を共有 / 戦争を無くせなかった人類が、それでも戦争を縛り、減らし、裁こうとしてきた工夫の歴史。宗教改革と科学革命1件を共有 / 教会が独占していた「何が正しいか」の答えが、聖書と観測に明け渡されるまで。二つの大戦1件を共有 / 一発の銃声から31年。二つの戦争は別々ではなく、前者の終わらせ方が後者を呼んだ。イスラム世界1件を共有 / 一世紀でイベリアからインダスまで。学問を受け継ぎ、育て、そして西へ返した。都市の歴史1件を共有 / 人が密集して住むという異常な選択が、文明のほとんどを生んだ。キリスト教のひろがり1件を共有 / 迫害される小集団が、300年で帝国の宗教になり、そこから何度も割れながら世界へ出ていった。ペルシア戦争1件を共有 / 当時最大の帝国に、都市国家の寄り合いが勝った。ギリシアが自分たちを語りはじめる。支え合いの歴史1件を共有 / 働けなくなった人を、誰が支えるのか。家族か、宗教か、国か。答えは何度も入れ替わってきた。近代と宗教1件を共有 / 科学と国家と世俗化の時代に、信仰は消えるどころか、形を変えて燃え上がり続けた。中田敦彦のYouTube大学で学ぶ歴史1件を共有 / 「中田敦彦のYouTube大学」が講義した世界史・日本史・偉人伝の人物とできごと。ここに並ぶ項目には、その回の動画が付いている。ムンディ先生の講義で学ぶ歴史1件を共有 / 高校の先生「ムンディ先生」が、世界史と日本史を200講ずつで通した授業の動画。ここに並ぶ項目には、その講の動画が付いている。