← 地図で見る
Event / できごと

オーバーゲフェル判決

Obergefell v. Hodges
AD2015年6月26日
重要度 3
カナダアメリカ合衆国アメリカ合衆国グリーンランドメキシコニカラグアホンジュラスキューバグアテマラAD2015年6月26日ワシントンD.C.
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD2015年6月26日の版図を描いています(9勢力)。

概要

オハイオ州のジム・オーバーゲフェルは、20年あまり連れ添った男性のパートナーが難病で死にかけていたとき、同性婚が認められていたメリーランド州へ飛び、空港に止めた医療用の飛行機の中で結婚した。だがオハイオ州は、パートナーの死亡証明書に、彼を配偶者として書くことを拒んだ。2015年6月26日、合衆国の最高裁判所は5対4で、結婚する権利は同性の二人にも憲法で保障されているとし、すべての州で同性婚を認めさせた。多数意見を書いたケネディ判事は、二人が求めているのは法の前での平等な尊厳だと書いた。

場所

ワシントンD.C.
38.91°N -77.04°E · アメリカ合衆国

本文

アメリカでは長く、結婚は男女の間のものとされ、多くの州が法や州の憲法でそう定めていた。2003年、マサチューセッツ州の最高裁判所が同性婚を認め、翌年から州で同性の二人が結婚できるようになった。それから10年あまり、州ごとに、裁判や州の議会、住民投票で、認める州と禁じる州がまだらに分かれていった。

連邦の法も壁になっていた。1996年の結婚防衛法は、連邦の法の上では結婚を男女のものに限っていた。2013年、最高裁判所は、この法の中心の条文を憲法違反とし、州が認めた同性婚を連邦も認めるべきだとした。だが、禁じている州に同性婚を認めさせるところまでは踏み込まなかった。

オハイオ州シンシナティのジム・オーバーゲフェルとジョン・アーサーは、20年あまり共に暮らしていた。アーサーは筋肉が衰えていく難病にかかり、死が近づいていた。2013年、二人は同性婚が認められていたメリーランド州へ医療用の飛行機で飛び、空港の滑走路に止めた機内で結婚した。だがオハイオ州は同性婚を認めておらず、アーサーの死亡証明書に、オーバーゲフェルを配偶者として書かないことになっていた。二人は州を訴え、アーサーはその年の秋に亡くなった。

最高裁判所は、オーバーゲフェルの訴えと、ほかの州の同じような訴えをまとめて審理した。2015年6月26日、5対4で、憲法の修正14条が保障する、法の適正な手続きと法の平等な保護は、同性の二人が結婚する権利も含むと判断した。多数意見を書いたアンソニー・ケネディ判事は、結婚は二人の最も深い結びつきであり、訴えた人々が求めているのは、法の前での平等な尊厳だと書いた。反対した判事たちは、結婚の定めは裁判所ではなく、民主的な手続きで決めるべきだと論じた。

判決の日、ホワイトハウスは虹の色で照らされた。異なる人種の結婚を禁じる州の法を退けた1967年の異なる人種の結婚は、この判決でも先例として引かれた。世界で初めて同性婚を認めたのは、2001年のオランダである(同性婚)。2022年、連邦議会は、判決が将来覆される場合に備えて、同性婚を連邦の法でも守る法律を作った。

同じ時代のできごと

世界貿易機関AD1995年1月1日地下鉄サリン事件AD1995年3月20日シカゴの熱波AD1995年7月13日無償労働を数えるAD1995年9月15日スレブレニツァの虐殺AD1995年7月11日デイトン合意AD1995年11月21日ネットで本を売るAD1995年阪神・淡路大震災AD1995年1月17日
この項目は誰でも直せます。編集する編集履歴
AD2015年の世界を地図で見る国境・できごと・生きている人が、その年のものに入れ替わります
20世紀以降のできごと一覧 →人物一覧 →
歴史データベースとは? →