概要
1975年11月20日、三十六年間スペインを支配したフランコが死んだ。後継に指名されていた国王フアン・カルロス1世は、独裁を続けると思われていたが、改革派の首相を任じて、政党を認め、1977年に自由な選挙を行わせる。内戦の傷を掘り返さない、という暗黙の約束の上で、左右が妥協して新しい憲法が作られた。1981年、軍の一部が議会を占拠したが、国王がテレビで憲法を守ると語り、クーデターは失敗する。流血なしの独裁からの移行の手本とされた。
場所
マドリード
40.42°N -3.70°E · スペイン
40.42°N -3.70°E · スペイン
本文
三十六年の後。
1975年11月20日、三十六年間スペインを支配したフランコが死んだ。〈——スペイン内戦。〉
(1)後継に指名されていた国王フアン・カルロス1世。
(2)そして、独裁を続けると思われていた。
(3)さらに、改革派の首相を任じて、政党を認め、1977年に自由な選挙を行わせた。
忘れる約束。
内戦の傷を掘り返さない、という暗黙の約束。
その上で、左右が妥協して新しい憲法が作られた。
テレビの国王。
1981年、軍の一部が議会を占拠した。
国王がテレビで憲法を守ると語り、クーデターは失敗した。
残ること。
流血なしの、独裁からの移行の手本とされた。
だが、掘り返さない約束は、いま、埋められた死者の遺族から問い直されている。