概要
返せない借金は、長く犯罪に近い扱いを受けた。債務者監獄に入れられ、家族ごと収監されることもある。働けないので返せず、出られない。1542年のイングランドの法は、財産を差し押さえて債権者に分ける手続きを定めたが、借金は残った。1705年の法が新しかったのは、手続きに協力した商人について、残りの債務を免除できるとした点である。やり直しを認める。危険を取って商売をする人がいなければ、経済は回らないという判断でもあった。免責は、温情ではなく制度の設計になる。
場所
51.51°N -0.13°E · イギリス・イングランド
本文
**監獄に入れる**。
(——**返せない**借金**。
〈**(1)**長く**、**犯罪**に**近い**扱い**を**受けた**。
**(2)**そして、**債務**者**監獄**に**入れられる**。
**(3)さらに、**働けない**ので**、**返せない**。
**(4)そして、**出られない**。
**〈——家族**ごと**入る**ことも**あった**。**
**——**チャールズ・ディケンズ**の**父**も**入って**いる**。〉〉)
**分ける手続き**。
(——**1542年**、**イングランド**最初**の**破産**法**。
〈**(1)**財産**を**差し押さえる**。
**(2)**そして、**債権**者**で**分ける**。
**(3)さらに、**対象**は**商人**に**限られた**。
**(4)そして、**借金**そのもの**は**残る**。〉
**——**つまり、**債権**者**の**ため**の**制度**だった**。〉
**免責**。
(——**1705年**の**法**。
〈**(1)**手続き**に**協力**した**商人**について**、
**(2)**そして、**残り**の**債務**を**免除**できる**と**した**。
**(3)さらに、**再び**商売**を**始められる**。〉
**——**なぜ**、**そう**した**か**。
〈**——**危険**を**取って**商売**する**人**が**いなければ**、**経済**が**回らない**。
**——**失敗**した**者**を**永久**に**縛れば、**誰**も**船**を**出さない**。〉
**——**免責**は**、**温情**では**なく**、**制度**の**設計**である**。〉
**残ること**。
(——**債務**者**監獄**が**廃止**される**のは**、**十九世紀**に**なる**。
〈**——**イギリス**で**1869年**。〉
**——**いま**の**破産**の**制度**も、**同じ**二つ**の**間**で**揺れて**いる**。
〈**——**返させる**こと**と、**やり直させる**こと**。
**——**どちら**に**寄せる**か**で、**起業**の**多さ**まで**変わる**、**という**研究**が**ある**。〉)