概要
アイスランドは13世紀からノルウェー、のちにデンマークの王のもとにあった。1918年、デンマークと王を同じくする別の王国として主権を認められ、25年たてば連合を見直せることになった。1940年、デンマークがドイツに占領されると、イギリス軍が北大西洋の要としてアイスランドを占領し、翌年アメリカ軍が引き継ぐ。1944年5月の国民投票では、連合の解消に99%以上が賛成した。6月17日、930年に島の集会アルシングが開かれたシングヴェトリルの野で、雨の中、共和国が宣言された。
場所
64.26°N -21.13°E · アイスランド
本文
アイスランドには、9世紀の末からノルウェーの人々が移り住んだ(アイスランド入植)。930年、島の人々は野外の集会アルシングの開設を開き、王を持たずに法で島を治めた。13世紀、島はノルウェーの王に従い、のちにノルウェーとともにデンマークの王のもとに入る。19世紀、ヨウン・シグルズソンらが自治を求める運動を率い、1874年に自前の憲法、1904年に自治の政府を得た。
1918年、アイスランドはデンマークと王を同じくする別の王国として、主権を認められた。外交と沿岸の守りはデンマークに任せ、25年たてば話し合いで連合を終わらせることができると取り決めた。
1940年4月、デンマークがドイツに占領されると、アイスランドの議会は、王の務めと外交を自分たちで引き受けた。5月、イギリス軍が島に上陸し、北大西洋の船団を守るための基地にした。1941年にはまだ参戦していなかったアメリカの軍が守りを引き継ぎ、数万の兵が人口十数万の島に駐留した。漁業と兵への商売で、島は急に豊かになった。
1944年5月、連合の解消と共和国の憲法を問う国民投票が行われ、投票率は98%、解消への賛成は99%を超えた。占領下のデンマークと話し合えないまま決めることには、北欧の国々から苦言もあった。6月17日、ヨウン・シグルズソンの誕生日に、かつてアルシングが開かれたシングヴェトリルの野で、雨の中、数万人が見守るなか共和国が宣言され、スヴェイン・ビョルンソンが初代の大統領に選ばれた。デンマーク王クリスチャン10世は祝いの言葉を送った。