概要
1961年4月3日、NHKは朝のテレビで、毎日15分ずつ続く連続ドラマ『娘と私』の放送を始めた。朝の忙しい時間でも、時計がわりに見られる長さである。1966年の『おはなはん』は、明治から昭和を生きた女性の一代記で、視聴率は50パーセントを超えた。これ以来、困難に負けずに生きる女性を主人公にするのが、この枠の決まりのようになる。「朝ドラ」と呼ばれ、半年ごとに主人公が替わりながら、半世紀を超えて続いている。
場所
東京
35.68°N 139.77°E · 日本・東京都
35.68°N 139.77°E · 日本・東京都
本文
1953年に始まったテレビの放送は、1960年代に入って、ようやく多くの家庭に行き渡りはじめた。1959年の皇太子の結婚の中継で、受像機が一気に広まっていた(テレビ放送の始まり)。NHKは、朝の時間帯に家族が見る番組を作ろうと考える。
1961年4月3日に始まった『娘と私』は、獅子文六の自伝的な小説をもとにした、毎日15分の連続ドラマだった。朝の支度の合間に見られる長さで、一年をかけて物語が続く。1966年の『おはなはん』は、明治の軍人の妻が、夫を早くに亡くしたあと、子どもを育てながら明るく生きる一代記で、最高の視聴率は50パーセントを超えた。
これ以来、この枠では、女性の主人公が困難に遭いながら自分の道を切り開く物語が多く作られるようになる。「朝ドラ」と呼ばれ、1975年からは半年ごとに作品が替わるようになった。東京と大阪のNHKが交互に作り、日本の各地が舞台に選ばれる。
1983年の『おしん』はその頂点の一つで、平均の視聴率は5割を超えた。朝ドラは、女性の生き方をめぐる日本の人々の考えがどう変わってきたかを映す鏡でもある。主人公が戦争をどう生きたか、仕事と家庭をどう両立させたかという描き方は、時代ごとに少しずつ変わってきた。