概要
ギリシア人の奴隷から解放され、商人として各地を歩いた人が、地名を辞書にまとめた。モンゴルの侵攻の直前で、失われた都市の記録が多く残る。
場所
バグダード
33.32°N 44.37°E · イラク
33.32°N 44.37°E · イラク
関わった人(1)
ヤークート・アル=ハマウィーAD1179年頃–AD1229年 · 編纂本文
ギリシア人として生まれ、幼くして攫われ、 バグダードの商人に買われた。
主人が、商売のために教育を受けさせた。
各地へ商いに送り出す。
やがて解放され、写本を売り歩く商人になった。
歩いた土地の名を、集めはじめる。
メルヴの図書館に籠もって書いた。
蔵書の多い町だった。
1220年、モンゴルが来る。
原稿を持って逃げた。
モスルとアレッポを経て、そこで完成させる。
『諸国地名辞典(ムウジャム・アル=ブルダーン)』。
アルファベット順。
一つの地名につき、 位置、綴り、由来、そこで生まれた学者、詩、逸話。
その直後、彼が書き留めた町の多くが壊された。
メルヴも、ニシャープールも。
だから、この辞典は モンゴル以前のイスラーム世界を知る一級の資料になった。
失われたものを、書き留めた直後に失った本になる。