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Event / できごと

燃焼と酸素

Combustion and oxygen
AD1777年
重要度 5
ロシア帝国大英帝国スペイン帝国ポルトガル帝国オスマン帝国ネーデルラント連邦共和国ポーランド・リトアニア共和国デンマーク=ノルウェー神聖ローマ帝国エジプトオーストリア帝国フランス王国スペインポーランド・リトアニア共和国モロッコAlgiersイギリスアイルランド王国TunisBrandenburgヴェネツィア共和国NaplesTripolitaniaCyrenaicaプロイセンAD1777年パリ
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1777年の版図を描いています(25勢力)

概要

ものが燃えるのは、フロギストンという物質が抜けていくからだと説明されていた。だが金属を焼くと、灰は元より重くなる。抜けるのに重くなるので、負の重さを持つと言い繕われた。ラヴォアジエは密閉した容器の中で燃やし、前後の重さを測った。全体は変わらない。減ったのは空気のほうで、その一部が金属と結びついていた。彼はそれを酸素と名づけた。燃焼は、失うことではなく、結びつくことである。同じ天秤の使い方が、呼吸も、錆も、同じ反応だと示した。

場所

パリ
48.86°N 2.35°E · フランス

関わった人(1)

アントワーヌ・ラヴォアジエAD1743年8月26日–AD1794年5月8日 · 示した

本文

**フロギストン**。

(——**十八世紀の、**燃焼の説明**。

〈**——**燃えるものには、**フロギストン**(燃素)が、含まれている**。

**——**燃えるとは、**それが、抜けていく**ことである**。

**——**シュタール**が、整えた**(18世紀初め)。〉

**——**この説は、**よくできていた**。

〈**(1)**炭は、**ほとんど灰を残さずに、燃え尽きる**。

**〈——フロギストンの、**塊のようなもの**だ、と言える。〉**

**(2)**そして、**閉じた容器の中では、**火が、消える**。

**〈——空気が、**フロギストンで、飽和した**から、と言える。〉**

**(3)さらに、**金属を焼いて灰(金属灰)にし、**炭と一緒に加熱すると、**金属に戻る**。

**〈——炭から、**フロギストンが、戻された**、と言える。〉〉**

**——**説明できることが、**多かった**。

〈**——**だから、**七十年、支持された**。

**——**間違った理論が、**役に立たない**とは限らない**。〉)

**都合の悪い事実**。

(——**金属を焼くと、**重くなる**。

〈**——**鉛も、**錫も、**焼けば、**灰のほうが、重い**。

**——**十七世紀には、**既に、測られていた**。〉

**——**抜けていくのに、**重くなる**。

〈**——**辻褄を、**合わせなければならない**。

**——**そこで、**こう言われた**。

**〈——フロギストンは、**負の重さを持つ**。**

**——あるいは、**軽さそのもの**である。〉**

**——**あるいは、**「重さは、本質的な問題ではない」**とも、言われた**。〉

**——**ここが、**分かれ目である**。

〈**——**測った数字を、**理論に合わせて、解釈する**か。

**——**それとも、**数字のほうを、動かせないものとして、扱う**か**。〉)

**天秤**。

(——**アントワーヌ・ラヴォアジエ**(1743〜1794年)。

〈**——**徴税請負人**でもあった**。

**——**そして、**その金で、**当時、最も精密な天秤**を、作らせた**。

**〈——五百グラムに対し、**〇・〇五ミリグラム**まで読めたと言われる。〉〉**

**——**やり方**。

〈**(1)**閉じた容器の中で、**燃やす**。

**(2)**そして、**反応の前と後で、**全体の重さを、測る**。

**(3)さらに、**変わらないことを、確かめる**。

**(4)そして、**中の、**どの部分が、増え、**どの部分が、減ったか**を、追う**。〉

**——**分かったこと**。

〈**——**金属が、**重くなった分**と、

**——**容器の中の空気が、**軽くなった分**が、

**——**等しい**。

**——**つまり**。

**〈——抜けたのではない。**

**——空気の、**一部が、金属に、結び付いた**。〉〉)**

**酸素**。

(——**その「空気の一部」を、**先に、取り出していた人がいる**。

〈**(1)**カール・シェーレ**(スウェーデン)。

**〈——1771年ごろ。**

**——「火の空気」と呼んだ。**

**——出版が、遅れた。〉**

**(2)**そして、**ジョゼフ・プリーストリー**(イギリス)。

**〈——1774年、**水銀の灰**を、レンズで熱して、得た。**

**——ろうそくが、**明るく燃える**。**

**——鼠が、**長く生きる**。**

**——自分でも、吸ってみた。**

**——「脱フロギストン空気」と呼んだ。〉**

**——**プリーストリーは、**パリで、ラヴォアジエに、この実験を、話している**。

**〈——1774年10月。〉〉**

**——**そして、**ラヴォアジエが、**名前を、与えた**。

〈**——**オクシジェーヌ**(oxygène)。

**——**ギリシア語で、**「酸を、生むもの」**。

**——**あらゆる酸に、**これが含まれる**と、考えたためである**。

**〈——これは、**間違っていた**。**

**——塩酸には、酸素が無い。**

**——名前だけが、**間違ったまま、残った**。〉〉**

**——**プリーストリーは、**死ぬまで、フロギストン説を、捨てなかった**。

〈**——**発見した本人が、**その意味を、認めなかった**。〉)

**同じ反応**。

(——**この見方が、**一度に、いくつものことを、繋げた**。

〈**(1)**燃焼**。

**(2)**そして、**錆**。

**〈——ゆっくりした、燃焼である。〉**

**(3)さらに、**呼吸**。

**〈——ラヴォアジエは、**モルモットを、氷の容器に入れ**、**

**——溶けた氷の量から、**出た熱**を、測った。**

**——そして、**炭を燃やしたときと、比べた**。**

**——「呼吸は、**ゆっくりした燃焼である**」。〉**

**(4)そして、**水**。

**〈——水素と酸素から、**作って見せた**。**

**——水は、**元素ではない**。**

**——四元素説が、ここで、終わる。〉〉**

**——**1789年、**『化学原論』**。

〈**——**元素の一覧を、**載せた**。

**——**「これ以上、分解できないもの」**という定義で**。

**——**三十三種。

**〈——光と熱(カロリック)も、入っている。**

**——これは、後に、外される。〉〉**

**——**そして、**命名法を、改めた**。

〈**——**「硫酸」「亜硫酸」**のように、**構成から、名を作る**。

**——**それまでは、**「硫黄の油」**のような、**由来の分からない名**だった**。

**——**言葉を、**整えたことが、**化学を、伝えられるものにした**。〉)

**終わり**。

(**1794年5月8日**。

〈**——**革命裁判所**。

**——**徴税請負人として、**裁かれた**。

**——**その日のうちに、**ギロチンにかけられた**。

**——**五十歳**。〉

**——**伝えられる言葉**。

〈**——**裁判長が、**「共和国に、学者は要らない」**と言ったとされる**。

**〈——この台詞の出典は、**確かめられていない**。〉**

**——**ラグランジュ**が、翌日、こう言ったと伝わる**。

**〈——「彼の頭を落とすのは、一瞬で足りた。**

**——だが、あれと同じ頭を、もう一つ得るには、**百年でも足りまい**」。〉〉**

**——**一年半後、**名誉が、回復された**。〉

**残ること**。

(——**火は、**[[control-of-fire]]**から、**ずっと、使われてきた**。

〈**——**保ち([[tinderbox]])、**祀り**([[vestal-fire]])、**作った**([[friction-match]])。

**——**そのあいだ、**それが何であるかは、**誰も、知らなかった**。〉

**——**分かったのは、**測ったから**である**。

〈**——**新しい器具でも、**新しい物質でもない**。

**——**天秤という、**古い道具を、**閉じた系に、当てはめた**。

**——**そして、**数字を、動かさなかった**。〉)

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