← 地図で見る
Event / できごと

チェロキー文字の完成

Cherokee syllabary
AD1821年
重要度 3

概要

文字というものがある、と知っただけの男が、12年かけて85字の音節文字を作った。文字を「借りた」側の、いちばん分かりやすい例。

場所

ニュー・エコタ
34.54°N -84.91°E · アメリカ合衆国・ジョージア州(チェロキー国の首都跡)

関わった人(1)

セコイアAD1770年頃–AD1843年8月頃 · 作った

本文

セコイアは読み書きができなかった。 白人が紙に印を付け、遠くの人がそれを読んで同じことを言うのを見た。 それだけを手がかりに、1809年ごろから文字を作りはじめた。

はじめは単語ごとに一つの印を作ろうとして、多すぎて捨てた。 次に音節に分け、85の印に落ち着いた。 形の一部はアルファベットから借りているが、音は関係ない。 A、B、Dと読める形が、それぞれ別の音節を表す。

1821年に部族の長たちの前で、6歳の娘と離れた場所から文を伝えて見せた。 数年のうちに部族の大半が読めるようになり、 1828年には新聞が刷られ、憲法が書かれた。

音節文字は、覚える数が少なく、英語より短期間で身につく。 その文字を持った民が、1838年に強制移住させられる。

ダイアモンドは、この人を文字の章の中心に置いた。 文字を最初から作るのは数百年かかる。 「文字というものがある」と知るだけで、一人が十数年で作れる。 借りることの力の、いちばん分かりやすい例になる。

動画(1)

Investigating the Cherokee SyllabaryCherokee Nationチェロキー国自身による、文字の成り立ちの説明

出典(1)

ジャレド・ダイアモンド(倉骨彰 訳) 銃・病原菌・鉄 一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎第12章 文字をつくった人と借りた人

同じ時代のできごと

阮朝の成立AD1802年ルイジアナ買収AD1803年ソコト帝国の成立AD1804年テカムセの部族連合1808年間宮林蔵の樺太探検AD1809年メキシコの独立1810年ラテンアメリカ諸国の独立1810年メリナ王国のマダガスカル統一1810年