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Event / できごと

ヴァーラーナシーのガート

The ghats of Varanasi
AD1500年頃
年に諸説あり重要度 4

概要

ガンガーの左岸、川が北へ折れる場所。世界で最も古く人が住み続けている都市の一つとされる。84のガート(川へ降りる石段)。夜明けに人が沐浴し、洗濯し、祈る。マニカルニカー・ガートでは、火が絶えず燃えている。ここで焼かれ、灰を川に流されれば、輪廻から解脱できる、と信じられている。年に3万体。ブッダが最初の説法をしたサールナートは、ここから10キロ。

場所

ヴァーラーナシー
25.32°N 83.01°E · インド・ウッタルプラデシュ州

本文

ガンガー(ガンジス川)は、北のヒマラヤから東へ流れて、ベンガル湾に注ぐ。ヴァーラーナシーで、川は北へ、大きく曲がる。ヒンドゥー教では、北は聖なる方角(ヒマラヤ、シヴァの住まうカイラス)。だから、この街の岸は特別だとされる。

名。ヴァルナー川とアッシー川に挟まれるから「ヴァーラーナシー」(語源説の一つ)。「カーシー(光の街)」。イギリス統治下で「ベナレス」。

古さ。考古学の発掘(ラージガート)では、BC800年頃からの継続的な居住が確認されている。「世界で最も古く、途切れずに人が住み続けている街の一つ」と言われる(同様の主張は、エリコ、ダマスクス、アレッポにもある)。

ガート。川へ降りる石段。88(あるいは84)。多くは18世紀、マラーターの諸侯とラージプートの王たちが建てた。

朝。日の出の前から、人が来る。川に入り、水を掬って、太陽に捧げ、沈み、口をすすぐ。洗濯屋(ドービー)が布を石に叩きつける。理髪。ヨーガ。花と灯明を、葉の皿に載せて流す。牛が歩く。

沐浴の意味。ガンガーの水は、罪を洗う。1年に1度でも浸かれば、と考えられている。上流のガンゴートリーから、ハリドワール、プラヤーグラージ(アラーハーバード。3つの川が合流する)、そしてヴァーラーナシー。

火葬場のガート。二つ。マニカルニカーと、ハリシュチャンドラ。

マニカルニカー。伝承では、シヴァの妻パールヴァティーの耳飾りがここに落ちた。火が、絶えず燃えている。何百年(数千年、と土地の人は言う)、消えたことがない、とされる。

薪が積まれ、遺体が布に包まれて運ばれ、川の水に浸されて、積み上げた薪の上に置かれる。長男が頭を剃り、白い布をまとって、火をつける。3時間。骨(男は胸、女は腰の骨が残るとされる)を、川へ。

年に3万体ほど。ドーム(火葬を扱うカースト。不可触民とされてきたが、火の管理者として、この場所では特別な権限を持つ)が、薪を売り、火を管理する。

なぜここで。ここで死に、ここで焼かれ、灰を流されれば、輪廻から解脱できる(モークシャ)——シヴァが、死者の耳に、解脱の真言(ターラカ・マントラ)を囁くから、と信じられている。

だから、死ぬためにここへ来る人がいる。「解脱の家(ムクティ・バワン)」という施設がいくつかある。死期を悟った人が、家族と共に泊まる。滞在は原則15日。死ななければ、帰る。

同時に、ここは日常の街でもある。人口120万。狭い路地(ガリー)に、絹織物の織屋、真鍮の店、菓子屋、大学(バナーラス・ヒンドゥー大学、1916年創立)。パーン(噛み煙草)と、ラッシー。

サールナート。ここから北へ10キロ。ブッダが悟りの後、最初の説法(初転法輪)をした場所。5人の修行者に説いた。アショーカ王の石柱(その柱頭の四頭の獅子が、インドの国章)。

ムスリムの街でもある。1669年、アウラングゼーブがヴィシュヴァナート寺院を壊して、その上にグヤーンヴァーピー・モスクを建てた。いま、寺院はその隣に再建されている。二つの建物が壁を接して立ち、警備が立ち、訴訟が続いている。街の絹織物の職人の多くはムスリムで、ヒンドゥーの寺に納める布を織ってきた。

マーク・トウェイン(1896年、『赤道に沿って』)。「ベナレスは、歴史より古く、伝統より古く、伝説より古く、それら全部を合わせたものの2倍、古く見える」。

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