← 地図で見る
Event / できごと

かんばん方式

Kanban (Toyota Production System)
AD1953年
重要度 4
ソビエト連邦大英帝国中国インドモンゴル新疆Manchuriaチベットビルマタイ日本ラオスフィリピンカンボジア朝鮮(ソ連軍政)安南Tonkin朝鮮(アメリカ軍政)コーチシナAD1953年挙母(豊田)(位置は特定されていない)
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1953年の版図を描いています(19勢力)

概要

工場では、部品が工程と工程のあいだに山と積まれて、次の工程を待っていた。トヨタ自動車の大野耐一は、この待っている部品こそが無駄を隠していると考えた。後の工程が使った分だけを、前の工程に取りに行く。取りに行くときに、何をいくつ持っていったかを書いた札を置いてくる。前の工程は、札の枚数だけを作る。アメリカのスーパーマーケットの、減った分だけ棚を補う仕組みから思いついたと大野は書いている。1953年に本社工場の機械工場で始め、十年ほどかけて全社へ広げた。物を待たせないことで、どこで流れが詰まるかが見えるようになった。

場所

挙母(豊田)位置は特定されていない(誤差 ±km)
35.08°N 137.16°E · 日本・愛知県豊田市

本文

**山**。

(——**工場の中は、**待っている物**で、**いっぱいだった**。

〈**(1)**前の工程が、**作れるだけ、作る**。

**(2)**そして、**次の工程の前に、**積んでおく**。

**(3)さらに、**次の工程が、**手の空いたときに、**そこから、取る**。〉

**——**これは、**安心**である**。

〈**——**前の工程で、**機械が、止まっても**、

**——**山があれば、**後ろは、**しばらく、動ける**。〉

**——**だが**。

〈**(1)**山は、**金**である**。

**〈——材料を買い、**手を掛け**て、**まだ売れていない**。〉**

**(2)**そして、**山は、**場所を、取る**。

**(3)さらに、**山は、**不良を、隠す**。

**〈——後の工程が、**使うころ**には、**作ってから、何日も、経っている**。**

**——**どこで、**おかしくなったか**が、**分からない**。〉〉**

**——**そして、**なにより**。

〈**——**どこが**、**遅いのか**が、**見えない**。

**——**山が、**全部を、**ならしてしまう**。〉)

**大野耐一**。

(——**大野耐一**(1912〜1990年)。

〈**(1)**満州の大連に生まれ、**名古屋高等工業学校**を出た**。

**(2)**そして、**豊田紡織**に入り、**のちにトヨタ自動車へ**。

**(3)さらに、**1949年、**機械工場の工場長**になった**。〉

**——**戦後のトヨタは、**苦しかった**。

〈**——**1950年、**経営の危機**と、**大きな争議**。

**——**そして、**アメリカの自動車会社**との、**生産性の差**。

**——**大量に作って、**安くする**ほどの、**売れ行きが、無い**。〉

**——**少なく、**いろいろなものを、**作る**。

〈**——**それで、**無駄を、出さない**。

**——**豊田喜一郎が、**「ジャスト・イン・タイム」**と、言っていた**考えを、**工場の床で、**形にする**。〉)

**逆に、取りに行く**。

(——**向きを、**ひっくり返した**。

〈**——**前の工程が、**押し出す**のではない**。

**——**後の工程が、**使った分だけ、**取りに行く**。〉

**——**すると**。

〈**(1)**前の工程は、**取られた分だけ、作る**。

**(2)**そして、**取られなければ、**作らない**。

**(3)さらに、**作りすぎ**が、**起きない**。〉

**——**何を、**いくつ、**取っていったか**を、**どう伝えるか**。

〈**——**札**を、使う**。

**——**部品の箱に、**札**を付けておく**。

**——**後の工程は、**箱を持っていくとき、**札を、外して、置いてくる**。

**——**前の工程は、**置かれた札の枚数だけ**、**作る**。〉

**——**これが、**「かんばん」**である**。

〈**——**電算機も、**生産の計画表**も、**要らない**。

**——**札の束が、**そのまま、**指示書**になる**。〉)

**スーパーマーケット**。

(——**大野は、**アメリカのスーパーマーケットから、**思いついた**と、書いている**。

〈**(1)**客が、**棚から、**要るものを、**要る分だけ、取る**。

**(2)**そして、**店は、**減った分だけ、**補う**。

**(3)さらに、**客のために、**先回りして、**山を、作らない**。〉

**——**後の工程を、**客**に**、**前の工程を、**店**に、**見立てた**。

〈**——**だから、**初めは、**「スーパーマーケット方式」**と、呼んでいた**。

**——**[[self-service-store]]**の、**棚の考え方**が、**工場へ、移った**。〉)

**広げる**。

(——**1953年、**本社工場の、**機械工場**で、**始めた**。

〈**——**大野が、**実際に、アメリカの店を見に行く**より、**前**である**。

**——**話に聞いた仕組み**を、**先に、真似た**。〉

**——**反発は、**強かった**。

〈**——**山が、**消える**。

**——**だから、**止まれば、**すぐに、**全体が、止まる**。

**——**現場は、**それを、怖がった**。〉

**——**大野の考えは、**逆**である**。

〈**——**止まれば、**そこが、**弱いところ**だと、分かる**。

**——**分かれば、**直せる**。

**——**山は、**直すべきところ**を、**隠していた**。〉

**——**1962年、**全社で、**かんばんを、使うことに、なった**。

〈**——**そして、**1963年、**全工場で、**採用された**。

**——**十年**、**かかった**。〉)

**知られる**。

(——**1973年、**石油危機**。

〈**——**日本の多くの会社が、**赤字**に、落ちた**。

**——**トヨタは、**早く、利益を、戻した**。

**——**そこで、**外から、注目された**。〉

**——**1978年、**大野は、**『トヨタ生産方式』**を、書いた**。

〈**——**そして、**英語に、訳され**、

**——**「かんばん」**「ジャスト・イン・タイム」**は、**そのまま、**世界の工場の言葉**になった**。〉)

**裏側**。

(——**山を消す**のは、**危うさ**も、**抱え込む**ことである**。

〈**(1)**部品を作る会社**は、**少しずつ、何度も、**届けなければならない**。

**〈——トラックが、**工場の周りの道**を、**埋める**。〉**

**(2)**そして、**一か所が、止まれば、**全部が、止まる**。

**〈——1997年、**ブレーキの部品を作るアイシン精機の工場**が、**火事になり、**トヨタの組み立てが、**止まった**。**

**——**2011年の大震災**でも、**部品が、途切れた**。〉〉**

**——**それでも、**山に戻す**のではなく、**どこに、どれだけ、**持っておくか**を、**選び直す**ことになった**。)

**残ること**。

(——**待たせていたのは、**人ではなく、**物**である**。

〈**——**[[erlang-queueing]]**は、**電話を待つ客**の列を、**数えた**。

**——**大野は、**工程を待つ部品**の列を、**消しにかかった**。〉

**——**そして**、

〈**——**列は、**ただの無駄**ではない**。

**——**列の長さは、**どこが、**詰まっているか**の、**しるし**である**。

**——**それを、**山で、埋めずに、**見えるままにした**。〉

**——**[[ford-assembly-line]]**は、**物を、**人の前まで、**運んだ**。

〈**——**かんばんは、**物が、**呼ばれるまで、**来ないようにした**。〉)

同じ時代のできごと

ナチスの政権掌握AD1933年1月30日ニューディールAD1933年3月9日無作為抽出AD1934年長征AD1934年10月16日国民所得の発明AD1934年ナイロンAD1935年2月28日イタリアのエチオピア侵攻1935年磁気テープ録音AD1935年
この項目は誰でも直せます。編集する編集履歴
AD1953年の世界を地図で見る国境・できごと・生きている人が、その年のものに入れ替わります歴史データベースとは? →