概要
同じ勅令が三つの文字で刻まれた石から、シャンポリオンが聖刻文字を解いた。エジプト3000年の記録が、初めて読めるようになる。
場所
パリ
48.86°N 2.35°E · フランス
48.86°N 2.35°E · フランス
関わった人(1)
シャンポリオンAD1790年12月23日–AD1832年3月4日 · 解読した本文
1799年、ナイル河口のラシード(ロゼッタ)で、 兵士が要塞の石材の中から黒い石板を見つけた。 同じ勅令が三つの文字で刻まれていた。 聖刻文字、民衆文字、そしてギリシア文字になる。
ギリシア文字は読める。だから中身は分かる。 問題は、聖刻文字のどれがどれに当たるかだった。
長く、聖刻文字は絵で意味を表すものだと信じられていた。 イギリスのヤングが、王名を囲む枠(カルトゥーシュ)の中は音を表すらしいと気づく。 シャンポリオンはそこから先へ進んだ。 コプト語を学んでいた彼は、その音がエジプト語の音として読めることを確かめた。
1822年9月、兄の部屋へ駆け込んで「見つけた」と言い、そのまま倒れたと伝わる。 数日後、学士院に宛てた手紙で発表した。
これで、3000年ぶんの碑文とパピルスが読めるようになった。 古代エジプトは、ギリシア人の書いた伝聞ではなく、 自分の言葉で語る相手になった。
出典(1)
エドワード・W・サイード(今沢紀子 訳) 『オリエンタリズム』第2章 オリエンタリズムの構成と再構成