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Event / できごと

ポルトランドセメント

Portland cement
AD1824年10月21日
重要度 4
デンマークスウェーデン=ノルウェーオーストリア帝国エジプトスペインフランスモロッコAlgiersグレートブリテン及びアイルランド連合王国プロイセン両シチリア王国バイエルンTunisサルデーニャ王国TripolitaniaハノーファーCyrenaicaAD1824年10月21日リーズ
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1824年10月21日の版図を描いています(17勢力)

概要

リーズの煉瓦積み職人ジョゼフ・アスプディンが、石灰石と粘土を焼いて粉にしたものに特許を取った。固まった色がポートランド島の建築石材に似ているとして、その名を付けた。ただし彼の焼成温度は低く、現在のものとは別物である。息子ウィリアムと、ジョン・グラスコウム・ジョンソンが、原料が溶けかけるまで高温で焼くことで、はるかに強いものを得た。石灰と火山灰を探して回る必要がなくなり、どこでも同じ品質の結合材が作れるようになった。

場所

リーズ
53.80°N -1.55°E · イギリス・ウェストヨークシャー州

本文

**問題**。

(——**水硬性の結合材**が、要る**。

〈**——**普通の石灰モルタル**(消石灰+砂)は、**空気中の二酸化炭素と反応して、固まる**。

**——**遅い**。**そして、**水中では、固まらない**。〉

**——**そして、**18世紀のイギリスは、**運河と、港と、灯台**を、大量に作っていた**。

〈**——**水に触れる場所**である**。〉)

**先行**。

(**(1)**ジョン・スミートン**(1756年)。

〈**——**エディストン灯台**(イギリス南西端の、沖の岩礁)の建設**。

**——**それまでの灯台が、**二度、失われていた**(火災と、暴風)。

**——**彼は、**水中で固まるモルタル**を、探した**。

**そして、**系統的に、実験した**。

**——**結論**。

**〈——**「良い水硬性石灰は、**粘土を含む石灰石**から得られる」**。**

**——純粋な石灰石ほど、良いと、それまで考えられていた。**

**——逆だった。〉**

**そして、**灯台は、1759年に完成し、**1877年まで、立っていた**(岩礁のほうが、侵食された)。〉

**(2)**ジェイムズ・パーカー**(1796年)——**「ローマン・セメント」**。

〈**——**シェピー島の、**泥灰岩の団塊**を、焼いて、粉にした**。

**——**速く固まる**。

**そして、**天然の材料の産地に、依存する**。〉

**(3)**ルイ・ヴィカ**(フランス、1817年)。

〈**——**石灰石と粘土を、**人工的に、配合して、焼く**。

**——**「人工の水硬性石灰」**。

**——**理論としては、**アスプディンより、先である**。〉)

**アスプディン**。

(**ジョゼフ・アスプディン**(1778〜1855年)。**リーズの、煉瓦積み職人**。

**1824年10月21日、**特許**。

〈**——**「人工石の製造における改良」**。

**内容の要旨**——

**「石灰石を焼き、粉にする**。**

**そこに、**一定量の粘土**を混ぜ、**水を加えて、練る**。**

**それを乾かし、**石灰を焼く窯で、**炭酸ガスがすべて抜けるまで、焼く**。**

**そして、**粉にする」**。〉

**名**。

〈**——**「ポルトランド」**。

**——**イングランド南岸の、**ポートランド島**の石材**。

**〈——白っぽい、良質な石灰岩。**

**——ロンドンの建築に、広く使われていた。**

**セント・ポール大聖堂も、これである。〉**

**——**「固まったときの色が、それに似ている」**、と、彼は言った**。

**〈——商売の、宣伝である。**

**——そして、それが、**世界共通の名になった**。〉**〉

**——**ただし**。

〈**——**彼の焼成温度は、**低い**。

**〈——約1,000度程度と、推定されている。〉**

**——**現在のポルトランドセメントの、**核心は、より高い温度**にある**。

**〈——1,400度以上。**

**——原料が、**部分的に、溶ける**。**

**そして、**クリンカー**という、硬い塊になる。〉**

**——**アスプディンのものは、**現在の基準では、**「ポルトランドセメント」ではない**。〉)

**息子**。

(**ウィリアム・アスプディン**(1815〜1864年)。

〈**——**1840年代、**父の工場を離れ、**ロンドンの近くで、独立した**。

**そして、**より高温で、焼いた**。

**——**その結果、**はるかに強いものが、得られた**。

**〈——現存する、彼の工場の窯の残滓を、分析した研究がある。**

**——クリンカーが、できている。〉**

**——**そして、彼は、**製法を、秘密にした**。

**〈——工場を、囲いで隠し、**わざと、無意味な材料を、目立つ場所に置いた**、と伝えられる。〉**〉

**そして、**ジョン・グラスコウム・ジョンソン**。

〈**——**1840年代後半、**焼きすぎて、溶けかけた塊**を、**捨てずに、粉にしてみた**。

**——**それが、**極めて、強かった**。

**——**「焼きすぎ」**が、**正しい焼き方だった**。

**〈——彼は、後に、**「わたしが、真のポルトランドセメントを作った」**と、主張した。**

**——アスプディン親子との間で、**功績をめぐる論争**があった。〉**〉)

**普及**。

(——**19世紀後半、**急速に**。

〈**(1)**テムズ・トンネル**(1828年から、修理に使われた)。

**(2)**ロンドンの下水道**(1859年から、バザルジェットの大工事)。

**〈——大量に、使われた。〉**

**(3)そして、**世界中へ**。〉

**そして、**鉄と、組み合わされた**。

〈**——**次の項目。〉

**規模**。

〈**——**現在、**世界のセメントの生産量は、**年間、約40億トン**である**。

**——**そして、**その製造が、**世界の二酸化炭素排出の、約7〜8%**を、占める**。

**〈——理由が、二つある。**

**(a)**燃料**。**——1,400度まで、焼く。**

**(b)そして、**石灰石そのもの**。**

**——CaCO₃ → CaO + CO₂。**

**——化学反応として、**二酸化炭素が、必ず、出る**。**

**——これは、**燃料を変えても、消えない**。〉**

**——**そして、**それを減らす研究**が、いま、盛んである**。

**〈——高炉スラグと、フライアッシュの混合。**

**——そして、**ローマ人が使っていた、火山灰**も、その候補である。〉**〉)

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