← 地図で見る
Event / できごと

金とドルの交換停止

Nixon shock
AD1971年8月15日
重要度 5

概要

アメリカがドルと金の交換をやめた。世界の通貨から、金という裏づけが消える。以後のお金は、国家への信用そのものになった。

場所

ワシントンD.C.
38.91°N -77.04°E · アメリカ合衆国

本文

1971年8月15日の日曜日、ニクソンはテレビで演説した。 ドルと金の交換を、一時的に停止する。

一時的とされたが、戻らなかった。

戦後の仕組みでは、ドルだけが金と交換でき、 他国の通貨はドルとの比率で固定されていた。 ベトナム戦争と国内政策で外へ出たドルが、アメリカの持つ金の量を大きく超えていた。 フランスなどが実際に金と交換しはじめ、続けられなくなった。

これで、世界のどの通貨も金の裏づけを持たなくなった。 価値を支えるのは、それを発行する国家への信用だけになる。 為替は変動制に移り、金融の規模がそこから桁を変えて膨らんでいく。

『負債論』は、この日を本の最終章の始まりに置いた。 歴史には、現金の時代と信用の時代が交互に来る。 1971年は、また信用の時代に入った日になる。 そしてその新しい時代がどうなるかは、まだ分からない、と本は書いて終わる。

出典(1)

デヴィッド・グレーバー(酒井隆史 訳) 負債論 貨幣と暴力の5000年第12章(1971年から現在まで)

同じ時代のできごと

サンフランシスコ講和条約AD1951年9月8日マウマウ団の反乱1952年スターリンの死AD1953年3月5日DNAの二重らせんAD1953年サローテ女王とロンドンの雨AD1953年6月2日エベレスト初登頂AD1953年5月29日ローゼンバーグ夫妻の処刑AD1953年6月19日『中国の科学と文明』の刊行AD1954年