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Event / できごと

迷子しるべ石

Ichikokubashi lost-child stone
AD1857年(安政4年)2月
重要度 3
ロシア帝国スペイン帝国ラタナコーシン朝(シャム)ビルマ日本安南朝鮮王朝フィリピンカンボジアアイヌモシリAD1857年(安政4年)2月一石橋
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1857年(安政4年)2月の版図を描いています(11勢力)

概要

江戸では、迷子が出ると、見つけた町がその子を預かって養う決まりだった。人の多い日本橋のあたりでは、それが町の重い負担になる。安政4年、西河岸町の人々は一石橋のたもとに石の柱を建てた。右の面に「志らする方」、左の面に「たづぬる方」と彫ってある。探す者は子の年恰好や着物を書いた紙を左に貼り、心当たりのある者は右に貼る。役所の手を通さず、通りがかりの目を集める掲示板である。同じような石は湯島や浅草にもあった。一石橋のものは、いまも同じ場所に立っている。

場所

一石橋
35.69°N 139.77°E · 日本・東京都中央区

本文

**迷子**。

(——**江戸の町**は、**人が多い**。

〈**(1)**祭り**。

**(2)**そして、**縁日**。

**(3)さらに、**火事**。

**〈——逃げる途中で、**手が、離れる**。〉〉**

**——**迷子が出る**。

〈**——**見つけたら、**どうするか**。〉

**——**決まりがあった**。

〈**(1)**迷子を見つけた町**が、**その子を、**預かる**。

**(2)**そして、**親が見つかるまで、**養う**。

**(3)さらに、**番屋に置き、**町の者が、**面倒を見る**。〉

**——**町は、**自治の単位**である**。

〈**——**名主**と、**家主たち**が、**町の用を、**回している**。

**——**費用は、**町の持ち**になる**。〉)

**重い**。

(——**日本橋のあたり**は、**特に、**人が集まる**。

〈**——**魚河岸**。

**——**呉服の大店**。

**——**そして、**橋**。〉

**——**預かる子が、**多い**。

〈**——**しかも、**親が、**なかなか、**見つからない**。

**——**親のほうは、**どこの町**に、**預けられたか**を、**知らない**。

**——**町のほうは、**どこの親**が、**探しているか**を、**知らない**。〉

**——**同じ町の中**で、**探す者と、**預かる者**が、**すれ違っている**。〉

**石**。

(——**安政4年(1857年)2月**。

〈**——**西河岸町**の人々が、**一石橋の南のたもと**に、**石の柱を、建てた**。〉

**——**一石橋**。

〈**——**橋の両側**に、**金座の後藤家**と、**呉服所の後藤家**が、**屋敷を構えていた**。

**——**「後藤」と「後藤」、**五斗と五斗**で、**「一石」**になるという、**洒落の名**だと、**伝えられる**。

**——**橋の上から、**いくつもの橋が、**見渡せた**。

**——**人の通りが、**絶えない**。〉

**——**柱の文字**。

〈**(1)**正面に、**「満よひ子の志るべ」**。

**(2)**そして、**右の面に、**「志らする方」**。

**(3)さらに、**左の面に、**「たづぬる方」**。

**(4)そして、**それぞれの上のほうに、**浅いくぼみ**が、**彫ってある**。〉)

**使い方**。

(——**紙を、**貼る**。

〈**(1)**子を探す者は、**左**に、**貼る**。

**〈——年のころ。**

**——**着ていたもの**。**

**——**顔の特徴**。**

**——**そして、**はぐれた日と、場所**。〉**

**(2)**そして、**心当たりのある者**は、**右**に、**貼る**。

**〈——こういう子を、**どこの町で、**預かっている**。〉**

**(3)さらに、**通る人が、**読む**。

**(4)そして、**合う紙が、**見つかれば、**知らせに行く**。〉

**——**つまり**。

〈**——**役所を、**通さない**。

**——**通りがかりの人々**の目**を、**集める**。

**——**石は、**場所**を、**決めているだけ**である**。〉

**——**掲示板**は、**「ここを見ればよい」**という場所が、**一つに、決まっていること**が、**大事である**。

〈**——**あちこちに、**貼っても、**読まれない**。〉)

**ほかにも**。

(——**同じような石**は、**江戸の、**人の集まるところ**に、**あった**。

〈**(1)**湯島天神**。

**〈——「奇縁氷人石」**。**

**——**こちらは、**縁談の相手探し**にも、**使われた**と、言われる。〉**

**(2)**そして、**浅草寺**。〉

**——**迷子のためだけではない**。

〈**——**家出した者**。

**——**行方の分からなくなった奉公人**。

**——**探す紙は、**いろいろ、**貼られた**。〉)

**残ること**。

(——**一石橋の石**は、**いまも、**同じ場所に、立っている**。

〈**——**関東大震災**も、**戦災**も、**越えた**。

**——**頭の上を、**首都高速**が、**走っている**。〉

**——**百年後、**同じ仕組みが、**別の形で、**繰り返される**。

〈**——**[[kbs-dispersed-families]]**。

**——**局の前の広場**に、**探す人の紙**が、**壁一面に、貼られた**。

**——**石の柱**が、**テレビの画面**に、**替わっただけ**で、

**——**「探す側」と「知らせる側」**を、**一つの場所で、会わせる**という形は、**同じである**。〉)

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