← 地図で見る
Event / できごと

機密指定

Security classification
AD1951年9月24日
重要度 4
大英帝国カナダアメリカ合衆国アメリカ合衆国デンマークメキシコニカラグアホンジュラスキューバグアテマラAD1951年9月24日ワシントンD.C.
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1951年9月24日の版図を描いています(10勢力)

概要

軍事の秘密は古くからあるが、文書に等級を付けて管理する制度は、二つの大戦を経て整った。1951年、トルーマンが大統領令で、平時の行政機関全体に、極秘、秘、部外秘の三段階を適用した。指定できる人と、解除の手続きも定めた。批判はすぐに出た。都合の悪い情報を隠すのに使える。過剰な指定が常態化し、指定件数は年に数千万に達する。ある元高官は、機密の九割は公開してよいものだと述べた。秘密の量が増えるほど、守るべきものが埋もれる。

場所

ワシントンD.C.
38.91°N -77.04°E · アメリカ合衆国

本文

**それまで**。

(——**軍事の秘密は、**古くからある**。

〈**——**そして、**「等級を付けて、**制度として、管理する」**のは、**新しい**。〉

**——**第一次大戦**。

〈**——**イギリスとフランスが、**文書に、印を、押し始めた**。

**——**そして、**アメリカが、**それを、真似た**。

**〈——1917年、**スパイ活動法**。〉**〉

**——**第二次大戦**。

〈**——**そして、**マンハッタン計画**。

**〈——「区画化」(compartmentalization)。**

**——「知る必要のある者だけが、知る」。**

**——そして、**計画の全体像を、知っていた人は、極めて少ない**。**

**——ロス・アラモスの科学者の多くが、**何を作っているか、知らなかった**、という話は、**

**——誇張である。**

**——それでも、**部門をまたいだ会話が、禁じられていた**。**

**——そして、オッペンハイマーが、**それを、緩めた**。**

**——「科学者は、話し合わなければ、仕事にならない」。〉**〉)

**1951年9月24日**。

(——**大統領令10290号**(トルーマン)。

〈**——**平時に、**行政機関の全体**へ、**機密の等級を、適用した**。

**——**それまで、**主に、軍と、国務省**である**。〉

**等級**。

〈**——**Top Secret**(極秘)——**漏れれば、**「国家に、極めて重大な損害」**。

**——**Secret**(秘)——**「重大な損害」**。

**——**Confidential**(部外秘)——**「損害」**。

**〈——そして、当初、**「Restricted」**(取扱注意)**という、四つ目があった。**

**——1953年、アイゼンハワーが、それを、廃止した。〉**〉

**定めたこと**。

〈**(1)**誰が、**指定できるか**。

**(2)**そして、**どう、解除するか**。

**(3)**さらに、**「取扱いの資格」**(security clearance)。

**〈——身元調査。**

**——そして、それが、**マッカーシズムの時代**と、重なっている。〉**〉)

**批判**。

(——**すぐに、出た**。

〈**——**報道機関**が、**強く、反対した**。

**——**「行政が、**自分に都合の悪い情報を、**隠すのに、使える」**。

**——**そして、**「軍事の秘密ではない、**単なる不都合**が、機密になる」**。〉

**——**そして、**それは、**繰り返し、実証された**。

〈**(1)**1971年、**ペンタゴン・ペーパーズ**。

**〈——ヴェトナム戦争についての、国防総省の内部研究。**

**——約7,000ページ。**

**——「Top Secret」に、指定されていた。**

**——そして、中身の大部分は、**軍事の機密ではなく、**

**——「政府が、国民に、嘘をついてきた記録」**である。**

**——ダニエル・エルズバーグが、それを、報道機関に、渡した。**

**——そして、最高裁が、**事前差止めを、認めなかった**。**

**〈ニューヨーク・タイムズ対合衆国、1971年。〉〉**

**(2)そして、**過剰な指定**。

**〈——年間の、**新規の指定件数**。**

**——2000年代、**数千万件**。**

**——「派生的な指定」(既に機密の情報を含む文書は、自動的に機密になる)が、**

**——雪だるま式に、増える。〉**〉)

**規模**。

(——**そして、**数字**。

〈**——**取扱いの資格を持つ人**。

**——**アメリカで、**約400万人**(2010年代の推計)。

**〈——うち、**約100万人以上が、Top Secret**。**

**——そして、その相当部分が、**民間の請負業者**である。**

**——エドワード・スノーデンが、そうだった。〉**

**——**そして、**「機密の、総量」**は、**誰にも、分からない**。〉

**——**元高官の言葉**。

〈**——**ロドニー・マクダニエル**(レーガン政権の、国家安全保障会議の事務局長)。

**——**「機密の、**十パーセントが、正当な保護であり、**

**……**九十パーセントは、**政治的に、都合の悪いものを、守るためである」**(要旨、1991年の議会証言)。

**〈——繰り返し、引用されている。〉**

**——**そして、**9・11の後の調査委員会**も、**同じ趣旨のことを、指摘した**。

**〈——「共有しないこと」が、**攻撃を、防げなかった一因である**。**

**——情報機関が、**互いに、教え合わなかった**。**

**——「知る必要」の原則が、**逆に、働いた**。〉**〉)

**逆の動き**。

(**(1)**情報自由法**(FOIA、1966年、アメリカ)。

〈**——**「行政の文書は、**原則として、公開である」**。

**——**そして、**九つの例外**。

**——**そのうち、**第一が、**「国防と外交の機密」**である**。

**〈——だから、**機密指定が、そのまま、公開の拒否の根拠になる**。〉**〉

**(2)**そして、**自動的な解除**。

〈**——**1995年、**クリントンの大統領令12958号**。

**——**「二十五年経った文書は、**原則として、自動的に、解除する」**。

**——**そして、**大量の文書が、公開された**。

**〈——ただし、その後、**例外が、拡大された**。〉**〉

**(3)さらに、**「機密ではないが、公開しない」**という、**中間の区分**。

〈**——**「取扱注意」**(Controlled Unclassified Information)。

**——**そして、**それには、**解除の期限も、**明確な規則も、**しばしば、無い**。〉)

**そして**。

(——**問題は、**七十年、変わっていない**。

〈**——**「守るべき秘密が、**確かに、ある」**。

**——**そして、**「秘密の量が、増えるほど、**守るべきものが、埋もれる」**。〉

**——**さらに、**内部からの、漏洩**。

〈**——**エルズバーグ**(1971年)。

**——**チェルシー・マニング**(2010年)。

**——**エドワード・スノーデン**(2013年)。

**——**そして、**繰り返し、**「これは、公益のためか、それとも、犯罪か」**が、争われている**。

**〈——アメリカのスパイ活動法には、**「公益」を、抗弁として認める規定が、無い**。**

**——だから、法廷で、「なぜ、公開したか」を、主張できない。**

**——それが、繰り返し、批判されている。〉**〉

**——**そして、**「三十年後には、**当たり前に、読める」**ものが、

**——**いま、**読めない**。〉)

同じ時代のできごと

満洲事変AD1931年9月18日金本位制の崩壊AD1931年9月電子顕微鏡AD1931年タスキーギ梅毒研究AD1932年ホロドモール1932年ニューディールAD1933年3月9日ナチスの政権掌握AD1933年1月30日国民所得の発明AD1934年
この項目は誰でも直せます。編集する編集履歴
AD1951年の世界を地図で見る国境・できごと・生きている人が、その年のものに入れ替わります