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Event / できごと

製氷機

The ice-making machine
AD1859年
重要度 4
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このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1859年の版図を描いています(24勢力)

概要

液体が気化するとき、周りから熱を奪う。フェルディナン・カレは、アンモニアを水に溶かし、加熱して追い出し、冷やして凝縮させ、また蒸発させる装置を作った。動力に機械ではなく熱を使う吸収式である。氷を、いつでも、どこでも作れるようになった。南北戦争で北部に氷を止められた南部が、これを輸入している。以後、天然氷の交易は縮み、二十世紀初頭に消えた。冷やすことが、天候と地理から切り離された。

場所

パリ
48.86°N 2.35°E · フランス

本文

**原理**。

**液体が気化するとき、**周りから、熱を奪う**。

(——**気化熱**である**。

〈**——**濡れた腕に、風が当たると、冷たい**。

**アルコールを塗ると、もっと冷たい**。〉

**——**これを、**閉じた輪の中で、繰り返せばよい**。

**(1)**液体を、蒸発させる**(——ここで、熱を奪う。**冷える**)。

**(2)**その気体を、**集めて、圧力をかける**。

**(3)**冷やして、**液体に戻す**(——ここで、熱を出す。**外へ捨てる**)。

**(4)**また、蒸発させる**。〉)

**先行**。

(**1755年、**ウィリアム・カレン**(スコットランド)が、**減圧下でエーテルを蒸発させて、少量の氷を作った**。

〈**——**実験である**。**実用にならなかった**。〉

**1805年、**オリヴァー・エヴァンズ**(アメリカ)が、**閉じた輪の冷凍機を、構想した**。

〈**——**作らなかった**。〉

**1834年、**ジェイコブ・パーキンス**(アメリカ、ロンドンで)が、**特許を取り、**実際に、作った**。

〈**——**エーテルを使った、**蒸気圧縮式**。

**——**動かした**。**そして、**事業にならなかった**。〉

**1851年、**ジョン・ゴリー**(フロリダの医師)。

〈**——**黄熱病とマラリアの患者を、**冷やすため**である**。

**〈当時、「悪い空気」が病の原因とされていた。**

**——冷やせば良い、と考えた。〉**

**空気を圧縮し、膨張させて冷やす方式**。

**——**特許を取り、**事業化に失敗し、**貧しく死んだ**。

**〈天然氷の業者からの、激しい攻撃もあった、とされる。〉**〉)

**カレ**。

**フェルディナン・カレ**(1824〜1900年)。**フランス**。

**1858年、特許**。**1859年、装置を完成**。

(——**方式——**吸収式**(absorption refrigeration)。

**特徴**。

〈**——**機械的な圧縮機を、使わない**。

**代わりに、**熱**を使う**。

**仕組み**。

**(1)**アンモニアを、水に溶かす**(——アンモニアは、水によく溶ける)。

**(2)その溶液を、**加熱する**。

**——**アンモニアが、**追い出される**(気体になる)。

**(3)**その気体を、冷やして、**液体のアンモニアにする**。

**(4)**それを、**蒸発させる**(——**ここで、冷える**)。

**(5)**蒸発したアンモニアを、**また、水に吸収させる**。

**——**(1)に戻る**。〉

**——**つまり、**「圧縮機」の役割を、**「水に溶かす/熱で追い出す」**が、代わりにやっている**。

〈**利点**。

**(a)**動く部分が、少ない**。**〈壊れにくい。〉**

**(b)**電気が、要らない**。**火があればよい**。

**——**これが、後に、**極めて重要になる**。

**〈電気の来ない場所で、冷やせる。**

**——ワクチンの冷蔵庫。〉**〉)

**性能**。

(**——**1時間に、**約200キログラム**の氷を作る装置**が、作られた**。

**1862年、ロンドン万国博覧会に出品**。

**——**注目された**。〉)

**南北戦争**。

(——**アメリカ南部**。

**北部が、**海上封鎖をした**。

**そして、**南部は、**ニューイングランドの氷を、買えなくなった**。

〈**——**南部の都市は、**氷を、北部から買っていた**。

**——**それが、止まった**。〉

**——**南部が、**カレの装置を、輸入した**。

〈**——**封鎖を突破して、**フランスから運び込んだ**。

**サンアントニオ、オーガスタ、モービル、そしてニューオーリンズ**。

**——**戦争が、**製氷機の、最初の大きな市場を作った**。〉)

**その後**。

(——**19世紀後半、**蒸気圧縮式**が、主流になった**。

〈**カール・フォン・リンデ**(ドイツ、1876年)。

**——**アンモニアを使った、**実用的な圧縮式冷凍機**。

**〈そして、彼の会社が、いまも、リンデ社である。〉**

**最初の顧客——**ビール醸造所**である**。

**〈発酵に、低温が要る。**

**——それまで、冬に仕込み、洞窟で貯蔵していた。**

**ラガービールが、一年中作れるようになった。〉**〉

**そして、**冷蔵倉庫、精肉、そして冷蔵船**。

〈**——**アルゼンチンとオーストラリアの牛肉と羊肉が、**ヨーロッパへ運ばれるようになった**。〉)

**冷媒**。

(——**問題は、**何を蒸発させるか**である**。

**19世紀から20世紀初頭の冷媒**。

〈**アンモニア**——**効率が良い**。**そして、**毒である**。

**塩化メチル**——**毒である**。

**二酸化硫黄**——**毒である**。**そして、水と反応して、亜硫酸になる**。

**エーテル、プロパン**——**燃える**。〉

**——**大きな工場と、倉庫なら、**管理できる**。

**しかし——**家庭に置くとなると、話が違う**。

〈**1920年代、**アメリカで、**家庭用冷蔵庫の冷媒漏れによる死亡事故**が、報じられた**。

**〈眠っている間に、漏れる。〉**

**——そして、**次の項目**である**。〉)

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