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Event / できごと

バーコードの最初の会計

The first barcode scan
AD1974年6月26日
重要度 4
カナダアメリカ合衆国グリーンランドメキシコニカラグアホンジュラスキューバグアテマラAD1974年6月26日トロイ
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1974年6月26日の版図を描いています(8勢力)

概要

オハイオ州トロイのマーシュ・スーパーマーケットで、リグレーのチューインガム一箱が読み取られた。67セント。縞の太さで数字を表す仕組みは1949年に特許が取られていたが、読み取る光と計算機が追いつくのに二十五年かかった。業界が共通の規格を作れたことが決定的である。会計が速くなっただけではない。何が、いつ、どれだけ売れたかが、その場で記録される。在庫と、発注と、そして棚の配置が、数字で管理されるようになった。

場所

トロイ
40.04°N -84.20°E · アメリカ・オハイオ州

本文

**日**。

**1974年6月26日、午前8時1分**。

(——**オハイオ州、トロイ**。

**マーシュ・スーパーマーケット**。

〈**——**読み取られたのは、**リグレーのジューシー・フルーツ・ガム、10枚入り**。

**——**67セント**。

**——**レジ係は、**シャロン・ビュカナン**。

**——**買ったのは、**クライド・ドーソン**(マーシュ社の、研究開発の責任者)である**。

**〈——つまり、**演出である**。〉**

**——**そして、**そのガムの箱は、**スミソニアン博物館**に、ある**。〉)

**前史**。

(**1948年**。

〈**——**フィラデルフィアの、**ドレクセル工科大学**。

**——**食料品店の経営者が、**学部長に、相談した**。

**——**「会計を、自動化できないか」**。

**——**学部長は、**断った**。

**——**それを、**大学院生**バーナード・シルヴァー**が、聞いていた**。〉

**1949年10月20日、特許出願**。

〈**——**シルヴァー**と、**ノーマン・ジョゼフ・ウッドランド**。

**——**そして、**ウッドランドが、**着想を得た場所**。

**——**フロリダの、**マイアミ・ビーチの砂浜**である**。

**〈——彼は、**モールス符号を、知っていた**(ボーイスカウトで)。**

**——「点と線を、**下へ、引き伸ばしたら、どうか**」。**

**——そして、砂に、**四本の指で、線を引いた**。**

**——太い線と、細い線。〉**

**——**そして、**最初の形は、**同心円**だった**。

**〈——「牛の目」(bull's eye)。**

**——どの方向から読んでも、よい。**

**——そして、**印刷が、難しい**。**

**——インクが、にじむと、輪が、潰れる。〉**

**1952年、特許取得**。

**——**そして、**二十年、実用にならなかった**。〉

**なぜか**。

〈**(1)**読み取る光**。

**——**当時、**十分に明るく、細く絞れる光源が、無い**。

**〈——ウッドランドの試作は、**500ワットの電球**を使った。**

**——熱で、紙が、焦げた。〉**

**——**レーザー**が、要る**。

**〈——1960年、初めて動いた。**

**——そして、安価な半導体レーザーは、1970年代である。〉**

**(2)**計算機**。

**——**読み取った数字から、**商品と価格を、引く**。

**——**そのための、**安い計算機**が、要る**。

**(3)そして、**規格**。

**——**これが、**最も、難しい**。〉)

**規格**。

(——**1970年代初頭**。

〈**——**食品業界の、**「統一食品雑貨コード委員会」**(後のUCC)。

**——**そして、**十四社の、競合する提案**。

**——**IBM、RCA、リットン、シンガー、そして……**〉

**1973年4月3日、**UPC**(Universal Product Code)**が、選ばれた**。

〈**——**IBMの案**。

**——**そして、**それを設計したのが、**ジョージ・ローラー**である**。

**〈——同じIBMに、**ウッドランド本人**が、いた。**

**——そして、彼の同心円の案が、**社内の候補だった**。**

**——ローラーが、それに反対して、**縦縞**の案を、出した。**

**——「印刷が、簡単で、**にじみに、強い**」。**

**——そして、それが、選ばれた。〉**

**——**十二桁**。

**〈——最初の一桁が、商品の種類。**

**——次の五桁が、メーカー。**

**——次の五桁が、商品。**

**——そして、最後の一桁が、**チェック・ディジット**。**

**〈——読み間違いを、検出する。〉〉**〉

**——**そして、**この、**業界が、共通の規格に合意したこと**が、**決定的である**。

〈**——**技術は、**既にあった**。

**——**合意が、**無かった**。〉)

**普及**。

(——**遅かった**。

〈**——**1976年、**アメリカで、スキャナを持つ店は、**百軒未満**。

**理由**。

**〈(1)**装置が、高い**(一店あたり、数万ドル)。**

**(2)**そして、**商品に、コードが、印刷されていない**。**

**——「店が、スキャナを買わないから、メーカーが、印刷しない」。**

**——「メーカーが印刷しないから、店が、買わない」。**

**——鶏と卵。〉**

**——**そして、**1980年代に、**一気に、進んだ**。

**〈——1980年、約8,000店。**

**——1985年、約17,000店。〉**〉

**そして、**抵抗**。

〈**——**消費者団体**が、反対した**。

**——**理由**。

**〈——それまで、**すべての商品に、**値札のシールが、貼ってあった**。**

**——バーコードになると、**棚に、表示があるだけ**になる。**

**——「客が、値段を、覚えていられない」。**

**——「そして、**こっそり、値上げされる**」。〉**

**——**いくつかの州が、**「個々の商品への価格表示」**を、義務づける法を、作った**。

**〈——いまも、残っている州がある。〉**〉)

**何が、変わったか**。

(**(1)**会計が、速い**。

〈**——**そして、**打ち間違いが、減った**。〉

**(2)**そして、**これが、本質である**。

〈**——**「何が、いつ、どれだけ、売れたか」**が、**その場で、記録される**。

**——**それまで、**棚卸しを、するまで、分からなかった**。

**——**いまや、**リアルタイムである**。〉

**(3)**在庫と、発注**。

〈**——**売れた分だけ、**自動で、発注する**。

**——**そして、**倉庫を、小さくできる**。

**〈——「ジャスト・イン・タイム」。〉**〉

**(4)**棚の配置**。

〈**——**「何と、何が、一緒に、買われるか」**。

**——**そして、**それを、隣に置く**。

**〈——「バスケット分析」。**

**——「おむつと、ビール」という、有名な逸話がある。**

**——そして、その逸話の出典は、**確認されていない**。〉〉**

**(5)そして、**ポイントカード**。

〈**——**「誰が、何を、買ったか」**。

**——**バーコードが、**それを、可能にした**。〉)

**その後**。

(——**そして、**バーコードは、**あらゆるところへ、行った**。

〈**——**郵便と、宅配**。

**——**病院**(患者の腕輪と、薬)。

**——**図書館**。

**——**そして、**工場と、物流**。〉

**——**さらに、**二次元コード**。

〈**——**1994年、**デンソーの**原昌宏**らが、**QRコード**を、開発した**。

**——**自動車部品の、生産管理のためである**。

**——**そして、**特許を、行使しないことを、決めた**。

**〈——だから、**誰でも、無料で、使える**。**

**——それが、世界に広まった、最大の理由である。〉**〉

**——**ウッドランド**。

〈**——**2012年、死去**。**九十一歳**。

**——**1992年、**アメリカ国家技術賞**。

**——**そして、**シルヴァー**は、**1963年、三十八歳で、死んだ**。

**——**最初のスキャンの、**十一年前**である**。〉)

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