概要
痩せた熱帯の土の中に、人の手で作られた真っ黒な肥沃地が広がっている。手つかずの原生林と思われていた場所に、大勢が住んでいた証拠になる。
場所
サンタレン
-2.44°N -54.71°E · ブラジル・パラー州(アマゾン川とタパジョス川の合流点)
-2.44°N -54.71°E · ブラジル・パラー州(アマゾン川とタパジョス川の合流点)
本文
アマゾンの土は、見かけによらず痩せている。 雨が養分を流し、落ち葉はすぐ分解される。 だから大きな人口は養えない、と長く考えられてきた。
ところが、川沿いに黒い土が帯状に広がっている場所がある。 テラ・プレタ(黒い土)と呼ばれる。 炭、土器のかけら、魚と獣の骨、糞が混ざっていて、周りより何倍も肥沃になる。 自然にできたものではない。
年代はBC5世紀ごろから、ヨーロッパ人が来る直前まで。 広さは、合わせて日本の国土に近いという推定もある。
つまり、そこには大勢が長く住んでいた。 初期の探検家が「川岸に町が連なっていた」と書いた記録は、 長く誇張とされてきたが、見直されている。
黒い土は、いまも作物がよく育つ。 地元の農民が掘って売り、掘ったあとがまた黒くなる、という話もある。 なぜ肥沃さが保たれるのかは、まだ完全には分かっていない。
『1491』は、これを「手つかずの自然」という思い込みへの反証にした。
動画(1)
出典(1)
チャールズ・C・マン(布施由紀子 訳) 『1491 先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見』第3部(人が作った風景としてのアマゾン)