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Event / できごと

スカラ・ブレイの石の家

Skara Brae
BC3180年ごろ – BC2500年ごろ
期間を持つできごと重要度 3
BC3180年ごろスカラ・ブレイ
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているBC3180年ごろの版図を描いています。

概要

1850年の冬、スコットランドの北のオークニー諸島を襲った嵐が、海辺の砂丘をはぎ取り、石造りの家の跡を露わにした。スカラ・ブレイと呼ばれるこの村は、5千年あまり前の新石器時代に、8軒ほどの家が身を寄せ合うように建てられていた。木の少ない島で、家具まで石で作られた。家の真ん中に炉があり、その両側に石の箱の寝台が、奥には石の棚が据えられていた。家どうしは屋根のある通路で結ばれ、下水の溝まで備えていた。エジプトのピラミッドより古い、ヨーロッパで最もよく残った先史時代の村である。

場所

スカラ・ブレイ
59.05°N -3.34°E · イギリス・スコットランドのオークニー諸島

本文

1850年の冬、スコットランドの北の海に浮かぶオークニー諸島のスケイル湾を、激しい嵐が襲った。嵐が去ったあと、海辺の砂丘の草と砂がはぎ取られ、その下から、石を積んだ壁と家の跡が現れた。地元の領主が掘ってみると、それは非常に古い村の跡だった。のちの調査で、村はおよそ紀元前3180年から紀元前2500年ごろまで、600年あまり人が住み続けていたことが分かった。エジプトの大ピラミッドやイングランドのストーンヘンジの大部分より古い。

オークニー諸島には木がほとんど生えていない。村の人々は、薄く割れる平らな石を積んで、家の壁だけでなく、家具までも作った。それが、5千年たっても家の中の様子がそのまま残った理由である。家はどれも一部屋で、広さは40平方メートルほど。部屋の真ん中には四角い炉があり、火を絶やさず、泥炭や海藻、獣の脂を燃やしたと考えられている。炉をはさんで両側の壁際に、石の板を組んだ箱型の寝台があり、中には草や毛皮を敷いたらしい。入口の向かいの奥の壁には、二段の石の棚が据えられていて、入ってくる人の目にまず入る位置に、大切なものを飾ったのだろうと考えられている。床には、水を張って貝などを生かしておくための石の箱も埋め込まれていた。

8軒ほどの家は、ごみや土を積み上げた塚の中に半ば埋まるように建てられていて、冷たい海風から守られていた。家どうしは、屋根のある狭い通路で結ばれ、家の下には、汚水を流す溝が通っていた。村人たちは、牛や羊を飼い、大麦や小麦を育て、魚や貝を獲って暮らした。溝のある独特の土器や、骨の首飾り、謎めいた模様を彫った石の玉も見つかっている。

村がなぜ捨てられたのかは、はっきりしない。砂嵐に埋もれたという話も伝わるが、人々は少しずつ村を離れていったのかもしれない。スカラ・ブレイは、近くの巨石の環や大きな墓とともに「新石器時代のオークニーの中心地」として1999年に世界遺産に登録された。いまは、海岸の浸食と海面の上昇から遺跡をどう守るかが課題になっている。

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