概要
フランスとの戦費のために作られた。議会が返済を保証する仕組みで、王が勝手に借りられない国のほうが、かえって安く大きく借りられた。
場所
ロンドン
51.51°N -0.13°E · イギリス・イングランド
51.51°N -0.13°E · イギリス・イングランド
本文
1694年、イングランドはフランスと戦争をしていて、金が無かった。 120万ポンドを貸す代わりに、貸した人びとに銀行を作らせる、という取引で生まれた。 王への貸付を、議会が保証した。
それまでの王は、借りて返さないことがあった。 チャールズ2世が1672年に支払いを止めたのは、貸し手の記憶に新しかった。 名誉革命で王が議会なしに税を取れなくなり、 議会が返済を約束するようになると、貸し手は安心して貸した。
結果、王の権力を縛った国のほうが、大きく安く借りられた。 フランス王は絶対君主だったが、利子は高く、借りられる額は小さかった。 100年後、財政の行き詰まりが三部会の召集につながる。
『国家はなぜ衰退するのか』は、この銀行を名誉革命の帰結の一つに置いた。 権力を分けると弱くなるのではなく、信用が生まれる、という筋になる。
出典(3)
ダロン・アセモグル、ジェイムズ・A・ロビンソン(鬼澤忍 訳) 『国家はなぜ衰退するのか 権力・繁栄・貧困の起源』第7章 転換点
デヴィッド・グレーバー(酒井隆史 訳) 『負債論 貨幣と暴力の5000年』第11章(大資本主義帝国の時代。国の借金が通貨になる)
カール・ポランニー(野口建彦、栖原学 訳) 『大転換 市場社会の形成と崩壊』第2章(100年の平和を支えた仕組み)