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Event / できごと

三島由紀夫『豊饒の海』

The Sea of Fertility
AD1965年9月 – AD1971年1月
期間を持つできごと重要度 3
ソビエト連邦中国モンゴルチベットビルマ大英帝国タイ日本ベトナムラオスフィリピンカンボジア朝鮮民主主義人民共和国大韓民国AD1965年9月東京
このできごとには、まだ自由に使える図版が見つかっていません。 代わりに、このデータベースが持っているAD1965年9月の版図を描いています(14勢力)。

概要

『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の四部からなる、三島由紀夫の最後の長編。明治の末から戦後までを舞台に、友人の松枝清顕が二十歳で死ぬたびに生まれ変わる姿を、法律家の本多繁邦が見届けていく。三島は最後の原稿を出版社に渡した日に、市ヶ谷で自決した。

場所

東京
35.68°N 139.77°E · 日本・東京都

関わった人(1)

三島由紀夫AD1925年1月14日–AD1970年11月25日 · 作者

本文

『豊饒の海』は、三島由紀夫が1965年から雑誌『新潮』に連載した四部作の長編小説である。題は、月の表面にある「海」の一つの名から取られている。三島はこれを、自分の文学の集大成と位置づけていた。

第一部の『春の雪』は大正の初めの東京が舞台で、侯爵家の息子、松枝清顕と、伯爵家の娘、綾倉聡子の悲恋を描く。聡子が宮家との婚約を決めたあとで、清顕は彼女を激しく求め、二人の関係は破局に向かう。清顕は二十歳で病に倒れ、親友の本多繁邦に、滝の下でまた会おうと言い残して死ぬ。

第二部の『奔馬』では、裁判官になった本多が、清顕と同じ場所に三つの黒子を持つ青年、飯沼勲に出会う。勲は昭和の初めに国家の改造を夢見て決起を企て、最後に自刃する。第三部の『暁の寺』では、舞台がタイとインドに移り、本多はタイの王女の中に再び転生の印を見る。第四部の『天人五衰』では、老いた本多が、転生者だと信じた少年を養子にするが、その少年は偽物かもしれない。本多は最後に聡子を訪ね、清顕などという人は知らないと告げられる。

三島は最終回の原稿の末尾に1970年11月25日の日付を記し、その朝、編集者に渡るよう手配したうえで、市ヶ谷の自衛隊駐屯地に向かった。最終回は翌年1月号に載り、四部作は完結した。

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