概要
ロムルスの死後、サビニ人の賢者が王に選ばれた。暦、神官、巫女、ヤヌスの門、境界の神。ローマの宗教をすべて作ったと伝わる。43年、戦争をせず、ヤヌスの門は閉じたままだった。実在は疑わしいが、ローマ人はこの王を信じた。
所属
ローマ関わったできごと(1)
ヌマの暦と祭祀BC715年(伝承) · 王本文
サビニ人。 クレス。 ロムルスの死後、ローマ人とサビニ人が王を出す番を争い、 サビニ人のヌマが選ばれた。 「私は戦争に向かない」と断り、 父に説得されて受けた、とプルタルコス。 就任のとき、鳥占い。 カピトリウムで、頭を布で覆って、鳥を待った。 以後、王も執政官も、鳥占いで就任する。
エゲリア。 ローマの外の森の泉。 「夜、女神に会って、教えを受ける」。 ロムルスが戦争の王なら、ヌマは祭りの王。 「民を、恐れと敬いで、柔らかくした」。 戦争をせず、境界の神テルミヌスの祭りを作った。 「境界を動かすな」。 ヤヌスの門。 43年、閉じたまま。 死んだのは80歳、 病気で、 と伝える。 遺言で、書いた本を一緒に埋めよと。 石棺二つ。 自分と、本。 BC181年に出てきた本は焼かれた。 「ピュタゴラスの弟子」。 プルタルコスは年代が合わないと書いた。 「そう言いたい人がいる」。 ローマ人は、自分たちの宗教が、 ギリシアの哲学者から来たと、 思いたかったのかもしれない。
実在したか。 王政の7人は、 ロムルス以外は、たぶん、いた。 名前と順番は、あとで整えられた。 ヌマは、 「ローマの宗教を作った王」という役を、 一人で引き受けた。 ローマの宗教は、 何百年で、少しずつできた。 それを一人の名前に。 「ヌマの本」を焼いたのは、 その名前を守るためだった。