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Person / 人

ウサーマ・イブン・ムンキズ

Usama ibn Munqidh
AD1095年7月4日 – AD1188年(享年93・推定)
シャイザル(シリア)重要度 3

概要

十字軍と戦い、十字軍と友人にもなったシリアの武人。90歳を過ぎて書いた回想録が、フランク人を内側から見た数少ない記録になっている。

本文

シリアのシャイザル城の領主の一族に生まれた。 ちょうど十字軍がこの地に来た年に近い。

生涯のほとんどを、戦いと亡命で過ごした。 ダマスクス、エジプト、エルサレム王国の宮廷。 仕える相手が変わるたび、昨日の敵と今日組んだ。

90歳を過ぎてから『回想録(イティバールの書)』を書いた。 その中に、フランク人についての観察が挟まっている。

医術の話がよく引かれる。 アラブの医者が湿布で治しかけていた患者に、 フランクの医者が来て脚を切り落とし、患者は死んだ。

一方で、エルサレムのアル=アクサーで礼拝しようとしたとき、 フランク人が彼を東に向かせようとし、 テンプル騎士団の面々がそれを止めて「この人は我々の友人だ」と言った、とも書いている。

侮蔑と友情が同じ本の中にある。 だから、この記録は貴重になった。 どちらか一方だけを書く史料は、いくらでもある。